2008年07月16日

歌劇楽団鑑賞歌

(煉獄サアカスLIVE「マドリーと黒猫騎士団」に取材-30首)

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  煉獄のメロディ
                           宮崎二健

七月の日差しを背負い地下室の煉獄サアカス花火の如し
口上の韻律を次ぐ喇叭隊よよ絡みつく青蔦の兵
銀色の横笛構え黒髪のダンディ一際さえずりの時
へその緒のつながりしまま爪弾くは果鈴歯という魔法のランプ
右手にはビールジョッキの冷たさをその片方は握られた汗
歌姫の胸板借りた地平にも一輪車来て茜雲浮く
踊り子の痩身包む黒ごろも腰で鳴き合う金属片よ
断腸の思いで臨む団長の爪弾くギター軍配の如
雛壇の女雛男雛の持物にて魔法の絨毯操られたり
暗幕も人の区別もなく照らすミラーボールの水玉の群
桟敷には親子連れいて長閑なり三角氷菓の運ばれて来し
ブロウするアルトの女アルルの女猫なで声は闇に置き去り
貝殻の釦押さえる細い指朝顔からは蝌蚪の渦巻
たましいの玉を操る曲芸師一つも零さぬことが怪しい
弓を向け弓で射るまいキューピット押さえつけたる指の震えよ
黒猫に弓張月は匿われ漣を呼びたもう役目を
稜線に掲げられたりタンバリン数多の衛星共鳴りしたり
竪琴の産み落としたる星屑を拾い集めてお裾分けせん
彼方では電気ベースの螺子巻かれ桟敷の釘の頭を撫でる
頂のバイオリン弾まで振れる空中ブランコ軍配ギター
黒猫の暗躍の街マタタビを混入されたオレンジジュース
焼酎の瓶を手にした女優でも黒猫の単語を諳んじきれない
鉄の輪のつながり離れ組まれては我獅子となり跳んで火に入る
頭頂に剣天秤頂いてつり合い保つ踊り猫たち
アコーディオンの蛇腹は大蛇の伝説の名残と紛うオロロロロロロ
歌を止め激辛占い始めたりオペラの声のぶり返しつも
東西南北黒揚羽舞うサアカスの川の畔で脚が痺れる
サアカスの出口の階段上りては歌姫おられ背後見られし
まだ昼の東中野の飲み屋街ジャズ猫金魚余韻の路地よ
土手茂り東中野の東口階段改札階段ホーム

―――――――――――――――――――――――
                    7-395
煉獄サアカスLIVE「マドリーと黒猫騎士団」鑑賞
2008.7.13(日)14:00〜
於東中野「ライブダイナープリズントーキョー」
HP「煉獄サアカス」
 http://rengoku-circus.info/
関連記事→Blog「サムライ図書缶」に感想文
 http://shinjyuku.seesaa.net/
posted by 二健 at 14:37| Comment(0) | TrackBack(1) | 短歌 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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